2006年10月20日

ご注意!坪単価!!②

さて本日は昨日の続きです。

正解は以下を解説してからお伝えします!!


「延べ床面積」
延べ床面積とは、建物の各階の床面積を合計した面積のことです。

各階の床面積とは、外壁または柱の中心線で囲まれた面積のことで延べ面積ともいいます。
吹抜け部分、バルコニーの先端から2mまでの部分、庇、ピロティ、ポーチなどは
床面積には含まれません。

純粋に床部分を足した合計の面積のことです。

【備考】
駐車場や地下室を設ける場合は、容積率の制限に関する緩和措置があり、
駐車場を設ける場合は、駐車場の面積が全床面積の合計の5分の1未満、
地下室は全床面積の合計の3分の1未満なら、床面積に含まれません。


「施工床面積」
施工床面積とは、建物を建設する際に施工した全ての床面積のことです。

延べ床面積とは逆に、
ベランダ、小屋裏収納、地下室、一部の車庫、玄関ポーチなどが含まれています。


さて昨日の問題です。

同じ『坪50万円』と表記している住宅で

A社では「延べ床面積」から算出
B社では「施工床面積」から算出

さてどちらが安いでしょうか??


それでは正解です。

「延べ床面積」よりも「施工床面積」のほうが広いので、
「延べ床面積」で算出するよりも「施工床面積」で算出するほうが
坪単価表記は安くなります

しかし、
坪単価50万円だと思い、住宅を購入しようとしたときに、

A社のように「延べ床面積」で計算する
B社のように「施工床面積」で計算する

のでは、当然A社のほうが安くなります。


つまりあまりに安い表記で坪単価が出ている場合、
「施工床面積」から算出していることが多いです。

【簡易例】
総2階 床面積30坪 の住宅を購入。

A社坪単価50万円(延べ床面積)
30坪×50万円=1500万円

B社坪単価30万円(施工床面積)
45坪×40万円=1800万円

単純に言うと、
施工床面積算出では、坪数が増えるということです。





そしてもう一つ、
坪単価には
『どこまで含まれているか』

確認が必要です。


以前私のある知り合いがある外車を購入を検討した際に、

『新車700万円』とありました。

「がわ」だけの値段でした…。
「シート」「ハンドル」「ライト」などなど、
無ければ走らない状態なのに、

それらは全てオプション!!

住宅でもあるらしいです…。
そういうのも。  


Posted by miwa at 09:19Comments(0)坪単価

2006年10月19日

ご注意!坪単価!!

2日間ほど出張の為お休みをしておりました。
すいません。



さて、本日は皆さまがよく勘違いをされる
『坪単価』についてご説明致します。

『坪単価』という表記がチラシや雑誌などに掲載されるようになったのは、
つい最近のことです。

それまでは建物一戸一戸の形式が当然違うので、
業界内ではある意味タブーとされていた表記方法でした。

しかしお客様が建設される際の判断材料の一つには、
当然『価格』という大きなものがあります。

その結果、

現在では多くのハウスメーカー・工務店が
「当社が建設する住宅は坪○○万円~です!!」
と打ち出したのです。
(必ず○○万円『から』と付きますが…。)

多くのメーカー・工務店はここでの差別化で必死になりました。

「格安ブランドを構築をしよう」
「ブランド力を活かし当社だから○○万円でいこう」
などなど、その思惑が随所に見られるようになりました。


しかしここで重要なことが起こります。

『坪○○万円』の
『坪』って
どこからどこまでの坪数なのか??

同じ『坪50万円』と表記している住宅でも

A社では「延べ床面積」から算出
B社では「施工床面積」から算出

さてどちらが安いでしょうか??

正解は明日!
詳しく「延べ床面積」と「施工床面積」についてご説明致します。

さらに!!
坪○○円でも
『どこまでの工事が含まれているか』

これも大事です。  


Posted by miwa at 15:33Comments(2)坪単価