2006年10月27日

基礎の種類

本日は基礎について簡単に…。


ベタ基礎
ベタ基礎とは、建物を支える下部構造で、
建物の底部のコンクリートがすき間がなく連続し、
基礎の底部が一枚の板状になっている基礎のこと。

ベタ基礎は、縁の下をもたない床を作る場合や軟弱な地盤に対し、面上に対抗する基礎のことです。

地盤に施工された鉄筋コンクリート面全体で建物を支える構造になっているため、
地震や台風などの衝撃を効果的に地盤へ逃がすことが可能です。

地面をコンクリートで覆うので、地面からの水蒸気を防ぐ効果も多少あります。
また布基礎よりも重量があるうえ、地中にかかる荷重が分散しないので、
3mくらいまではストレートに荷重がかかります。

そのため、見込み沈下量を大きめに予想しなくてはなりません。

また、ベタ基礎は不同沈下を起こさないと言われていますが、沈下を防ぐ方法ではなく、
ベタ基礎を採用していても、敷地全体の地耐力(注:1)が均一でない場合は、
片方が沈み、もう片方が 浮きあがるなど不同沈下が起こる可能性があります。

(注:1)地耐力
地耐力とは、地盤が荷重に対して耐えられる強さのことです。
先日ご紹介しました『地盤調査』でこの地耐力を測ることが可能です。


布基礎
布基礎とは、建築物を支える逆T型をした基礎の一種で、もっとも一般的な基礎のことです。


通常、地盤の強度や、住宅の規模、構造などにより、どのような基礎にするかを決めますが、
木造建築で2階建て程度の規模の建築物で、もっとも多く採用されているのが布基礎です。

鉄筋の入れ方や、逆T型のサイズなどについては、建築基準法などで、細かい規定があります。


近年では『ベタ基礎』の需要が耐震性も考慮し、上がってきていますが、
標準で採用しているかどうかは、各建築会社様に確認が必要です。

ちなみにオーパス横浜都筑では、標準でベタ基礎を採用しております!  


Posted by miwa at 17:22Comments(0)基礎