2006年10月05日

結露の恐怖②

さて、昨日に続き本日は『断熱材の重要性』について

断熱材と聞けば、、、

その名の通り「熱を断つ材料」で、
「夏の暑さ冬の寒さにも左右されず、室内の温度を保つこと」
と思っている人が大多数だと思います。

それはプロであるハウスメーカー・工務店でも同じだったんです。
でもある意味その程度の認識しか持っていませんでした。

とにかく断熱材を入れれば、
「夏涼しく、冬暖かい」とか、「省エネ住宅」だと思っているのです。

確かに、温度調節は、断熱の大きな役割のひとつです。
しかし大切なことを忘れてはいけません!

人が生活する住宅内部には、大量の湿気が継続的に発生します。
加えて日本の高温多湿な気候によって、
昨日紹介した『壁内結露』を引き起こすのです!

エアコンの室外機のホースから外に流れる大量の水を見たことがありますか?

あれは、すべて室内の空気に含まれていた湿気です。
「目に見えない水」がいかに多いかわかると思います。

一般的に採用されている壁の充填工法(内断熱)の材料は、
グラスウールをはじめ、ロックウール、ポリスチレンフォームがほとんどで、
この構造では、温度変化は壁の中で発生しやすくなります。

内断熱でも、厚い断熱材を使用すれば、室温を保つことは可能です。
しかし、壁内結露の危険性は依然として減っていません。

例えば冬、湿気を含んだ室内の空気が、
室内側の壁に防湿処理が不十分な箇所があれば、
壁の中に入った水蒸気が冷やされて壁内結露を起こす可能性があります。

夏は、高温多湿の外の空気が、
エアコンで冷やされた室内の冷たい空気と壁の中で出会って結露を起こします(逆転結露)

温度を保つことは、隙間が出来やすい内断熱でも可能ですが、
少しの隙間でも、空気が入り込めば、結露は起こるのです。



結露が発生すれば、グラスウールやロックウールは、
水分を含んで、断熱材としての役割を果たさなくなり、
直接接する柱などの木材を腐らせたり、カビ、シロアリ等の発生原因となります。

ベニヤなどは、湿気を大量に含むと、張り合わせた層がはがれ始め、
板材としての機能を完全に失います。

充填工法では 隙間の無い断熱・防湿層の施工が完璧でない限り、
結露の心配が離れません。

これは 現場で施工する業者の知識や技術力まかせとなり、
品質にもバラツキが出ることになります。

特に完成後は見えない壁の中なので、
品質の管理は業者任せになってしまいます。

つまり…、
どんなに優れた構造・厳選素材を採用しても、
結露を起こす家では意味がなく、長持ちしません。


ではどのように結露を防ぐか…。


明日は少し宣伝になりますが、
結露を防ぐ方法をご紹介します!  


Posted by miwa at 10:15Comments(2)結露の恐怖

2006年10月04日

結露の恐怖



住宅の寿命は断熱材にかかっている!

と言っても過言ではありません…。

上記の写真は壁の中にできる結露。
「壁内結露」と言われるものです。

現在、日本の住宅寿命はなんと

約26年!!

非常に短いです。

特に戦後、アルミサッシが普及し、グラスウールなどの
断熱材が普及してから住宅の寿命が短くなりました。

木は、強度と耐久性に優れた構造材ですが、
水によって腐ったり、強度をなくします。

水まわりが痛みやすいことは誰でもご存知だと思います。
「目に見える水」だからわかりやすいですね。

しかし!
住宅の寿命を短くした犯人は…、

実は、「目に見えない水」
上記の壁内結露なのです。


・・・それと「断熱」、いったい何の関係が・・・?


明日はそれを究明致します!


毎世代・毎世代住宅ローンを支払う。
そんな住宅やめましょう…。  


Posted by miwa at 11:27Comments(0)結露の恐怖